仏滅に結婚式を挙げても気にならなくなる考え方
大安・仏滅など 六輝(六曜)の意味
結婚式場に来られるほとんどのカップルや親御さんのほとんどはお日柄を気にされています。
日程の相談をするときも必ず「お日柄は気にされていますか?」とお聞きするのが定番となっています。
輝(六曜)の意味合いはこんな感じ。
大安:「たいあん」と読まれ「大いに安し」という意味。何をするにも一日良い日とされているます。結婚式でも人気の日で、予約が埋まりやすい。
友引:「ともびき」と読まれ「友を引く」という意味。ゲストでお招きした方も引っ張られて幸せになると言われ、大安に次いで人気のお日柄。ちなみに、友引にお葬式はしないことになっています。「友引」の意味がわかれば納得ですね。
先勝:「さきがち」「せんしょう」と読まれ、「先んずれば即ち勝つ」という意味。何かをするには早く済ませるのが良いとされて結婚式をするなら午前中にすると運気があがると言われています。結婚式では3番目に人気のお日柄。
先負:「さきまけ」「せんぶ」と読まれ、「先んずれば即ち負ける」という意味。何事も慌てず行いましょうということで、午後に結婚式をするのが良いとされます。ナイトウエディングなどにおすすめ。先勝と比べて意味的には大差はないですが「勝」と「負」という漢字の雰囲気の違いで人気としては「先勝」の次。
赤口:「しゃっこう」と読みます。イメージしずらいお日柄ですが「赤口神という鬼神が人や生き物を悩ませる」とわれ、なおかつ「赤」が血は火を連想させ、災いの意味を持ちます。お祝い事には向いていないと言われながら、11時~13時のお昼ごろは大吉とされているのでこの時間に挙式をするのが良いといわれています。
結局のところいいんかだ悪いんだかわからない(汗)
仏滅:いわずもがな「ぶつめつ」と読みます。「仏も滅する大凶日」の意味。祝辞、法事すべてにおいて凶。この日に病めば長引くといわれたりも・・・。最も悪い日とされていますが、実はこの六曜は仏教になんら関係ありません。仏滅はもともと「物滅」であって「物を失って空しい」という意味。どちらにせよ、今日では一日中凶となるので結婚式などのお祝い事は避けられることが多い日です。
もうひとつの六輝の考え方
式場は毎日結婚式があるわけではありません。
通常土日祝などの限られた日に集中します。
この少ない日にちの中でさらにお日柄で限定されると、「お日柄のよい日が空いてないから他に行こう。」とか「先延ばしにしよう。」とかになってしまいます。
式場見学に来られるカップルおよび親御さんの多くは、当然のごとく「大安や友引じゃないとね」と言われるわけですが、「はいはい、そうですね。」とプランナーが言ってるだけじゃ大安や友引以外に予約が入らなくて式場は経営していけません。
そして、新郎新婦にとっても、希望のシーズンでお日柄の悪い日しか空きがないこともあり、悩んでしまうこともあります。
そこで、多くの式場は考えました。
「六輝なんて大した根拠がないんだから、ものは言い様で・・・」
うそです。真面目に考えています。
ということで、多くのプランナーはこのような説明をするようになってきたのです。
大安:もちろん何をするにも良い日です。
友引:結婚式をするにはよい日です。
先勝:どちらかというと午前中に式をするのがよいと言われていますが、午後も気にされない方が増えてきています。
先負:どちらかというと午後に式をするのがよいと言われていますが、結婚式は明るいうちにするのがよいともいわれますし午前されるのも気にされない方が増えてきています。
赤口:何をするにも問題がないといわれています。(←ごまかしすぎ)
仏滅:これ以上悪い日はないから、これから先は良くなる方向に進むということで、大安より仏滅を選ぶ人も増えてきています。(←強引)
ようするに考え方です。
お日柄を気にしていると言って来館されるカップルや親御さんの中には「気にしなきゃだめでしょ?そういうものでしょ?」と思っている方もいらっしゃいます。
そんな方がこの説明を聞いて「そーよね。気持ちの持ちようよね。」とすっきりされることもあるのです。
ここで
「でも、六輝って偉い人が決めてることじゃないの?カリスマ占い師とか?」
なんて思った人。
実は、六輝(六曜)にはそんな根拠も由来もないのですよ。ここでやっと赤文字の部分の説明をさせていただくことになります。
六輝(六曜)はただの繰り返し。
お手元のカレンダーに六輝がついていれば見てください。
「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」→「先勝」→「友引」
みたいに順番になっていませんか?
で、よく観察すると、1か月に1回ぐらいの割合でずれるところが発見できるはずです。
「やっぱり、何か特別な意味合いがあるじゃないか!霊能力者か?陰陽師か?(←?)」
そうではなくて
六輝のずれる理由が、旧暦の歴に対応しているからです。
旧暦1月と7月の1日は「先勝」
旧暦2月と8月の1日は「友引」
旧暦3月と9月の1日は「先負」
旧暦4月と10月の1日は「仏滅」
旧暦5月と11月の1日は「大安」
旧暦6月と12月の1日は「赤口」
と決まっており、旧暦の1日が来ると上記のように六輝をずらします。
そこから、上記の決まった順になります。
一般的なカレンダーには旧暦は記載されていないし、記載されていてもそれを気にする人はあまりいないでしょう。
ただの繰り返しの中の時々現れる不思議な「ずれ」が、六輝(六曜)を特別で神秘的なものにしているのです。
付け加えておくと
六輝(六曜)は中国から伝わったものとされているますが、どのような形で伝わったのか、またこのような形に確率されたのはいつの時代なのかは不明なのです。
神様も仏様もポセイドンも関係ありません。
まとめ
六輝に根拠はないとわかっている人もたくさんいると思います。
でも、家族や親族など人とのかかわりの中で、皆が理解をしめしてくれるとは思わないし、大安や仏滅を気にしている人に「気にするな」とは言えません。
人の気持ちは簡単には変えられないから。
お付き合い記念日が仏滅だけど、どうしてもその日にしたいというカップルもいますよね。
そんなときに私は、上記のように「仏滅だとこれ以上悪い日はないから、これから先は良くなる方向に進むという考え方もあるんですよ。」と説明したうえ「周り人の気持ちも考えて、納得してくれるようにちゃんと説明してくださいね。」とアドバイスしています。
お客様から伺ったことがありますが、強引にその場で成約にもっていこうとするプランナーさん(営業さん)も他の式場にはいるらしいですよ。
それと、ちょっと勘違いしているのは、仏滅に挙式をすると悪いことが起こるって思っているカップルもいるってこと。
当然のことながらそれも根拠がありません。
ただ、結婚式を仏滅にしたカップルが離婚したとか、事故にあったとか、なにかトラブルに巻き込まれた時に、まわりの人から「結婚式を仏滅にしたからよ」と言われることもあるかもしれないですね。
じゃあ、大安に結婚式をしたら一生安泰なのか?といえばそんなことわかりませんよね。
大安に挙式したり入籍したりしても離婚したりトラブルにあったりすることも普通にありますから。
何かあった時に「あの日は仏滅だったらから・・・」とか言われないように、お日柄を重視するか、何を言われても気にしないと思うか。
よく考えて納得のいく選択をして、結婚式を気持ちよく行っていただきたいと思います。
では、また。