結婚式場のウエディングプランナーの仕事。実は何をしているの?
多種多様な業者さんへの連絡係
結婚式はプランナーひとりの力でやるものではなくて、たくさんの人の力を借りて作り上げていきます。
ウエディングプランナーは見えないところで何をしているのかというと、会場の準備は当然で、それまでには結婚式に関わる全てのスタッフや業者さんをまとめています。
厨房スタッフや美容スタッフ、外注業者さん、司会者さん、美容師さん、ビデオ写真関連のカメラマン、引き出物の業者さんに至っては一つや二つではありません。
珍しいものではテーブルクロスのレンタル専門の業者さんもあるんですよ。
めんどくさいったらありません。
新郎新婦と打ち合わせをするたびに少しづつ何かが決定していくのですが、決定するたびに業者さんにメールを送ったり、ファックスを送ったりして発注していきます。
そして、次のような流れが必ずあります。
一人減りました。また一人増えました、という人数の変更ですね。
すでに発注をかけてある業者さんに変更の連絡をしないといけなくなります。
発注ミスは大変なことになります。
関係する業者さんが多すぎて、わけわからなくなります(´;ω;`)ウッ…
数をきっちりあわせないといけないというプレッシャーにいつも押しつぶされそうになっています。
私はチキンなので最終的には10回ぐらい確認します。
新郎新婦は、我々ウエディングプランナーが夜な夜なパソコンとにらめっこしてFAXと格闘しているとは思ってもいないのではないでしょうか。
郎新婦が帰ってから遅くまで事務仕事をしている
見積もり作成のような事務仕事もウエディングプランナーの仕事です。
打ち合わせ中に
「見積もりいつできますか~?早く見たいんですけど~」
と言いながら、雑談が続いていると
君らが帰ってくれへんと見積もり作れへんねんで~
銀行みたいに打ち合わせは15:00までとかにしたいわ~
とか、絶対口に出しては言えませんが
たぶん8割のプランナーさんが心の中でつぶやいたことがあるのではないかと思います。
中には
打合わせ10分&雑談50分とか、わけわからん
という日もあります。
その50分で見積もりが作れます(笑)
でもね、雑談が長引くということは新郎新婦が打ち解けてなんでも話してくれてるってことだから嬉しいことなんです。
雑談が「無駄なことに時間とられてとマイナス」と感じるより、「新郎新婦との信頼関係を気づく大事な時間」と根底ではわかっているからこの仕事をやってこれているのかな と思っています。
ウエディングプランナーって何でも出来るってこと?
出来るっていうより
なんでもやらなきゃいけない普通の人がウエディングプランナーです。
ウエディングプランナーの仕事は 接客に事務仕事、それに加えて披露宴会場のセッティングもします。
しかも、結婚式当日は何十人というゲストの前に出て進行という指揮をとらいないといけないという、ある意味多大な緊張を伴う一発勝負の仕事も入ってきます。
私が思うに、これらの仕事はまったく別のスキルが必要ではないかと思うのです。
事務仕事・・・丁寧に間違いなく作業をこなす繊細なスキル。見積もりなどの書類の間違いに気づく数字に強いスキル。
いわゆるまじめでコツコツタイプの人に向いている
接客・・・・・・自分が興味のない話でも話を合わせられるスキル。 相手の無理な要求をやんわりと遠ざけられるトーキングスキル。
いわゆる社交的なタイプ
結婚式の進行・・突然のトラブルに対処できるスキル。何が起こってもどんと構えていられるスキル
いわゆる頭の回転が速く度胸があるタイプ
ほとんどのウエディングプランナーはどれかは欠けているはずです。
このスキル全部もってる人なら、ウエディングプランナーなんかせずに違う仕事してます。
結婚式の知識はある程度経験をつめば自然に身に付きますが、もともと持ち合わせている能力はそう簡単にスキルアップできるものではありません。
上記のスキルをすべて持ち合わせているプランナーがいるかどうかは定かではありませんがすべてのスキルを持ち合わせていればカリスマウエディングプランナーです。
でも、そんな人はブログとかセミナーとかやってて結婚式場の現場で働いてなんかいないでしょう(笑)
ちなみに、私は事務仕事には全く向いていないことを自覚しています(泣)
それでも、幸福感を感じられる理由
ウエディングプランナーは何でも屋さんです。
ここに書かれていない仕事もたくさんあります。
ドレスフィッティングのお手伝いとか、前撮りの手伝いとか、ペーパーアイテムの原稿作りなどなど。
ブライダルフェアの館内ツアーの為の準備をするというのもありますね。
プランナー業務と営業の両方しているウエディングプランナーもいます。
ドラマの影響でウエディングプランナーに憧れる人が増えた時期がありましたが、ドラマの世界のようにはいかない現実がここにはあります。
でも、これだけは伝えたいです。
今は、相手を見ずにネットで商品が買えたり声も聴かずにメールだけでやり取りすることが多くなって、人と人が目合わせてコミニュケーションをとることが少なくってきている時代です。
そんな中、
ウエディングプランナーは仕事として当然のことをしているだけなのに、新郎新婦やご親族から特別な感謝の気持ちを直接いただけるのです。
そんなウエディングプランナーという仕事はとても幸福感を感じる仕事です。
一つの仕事が完結したことの達成感とお客様からの「ありがとう」のひとことで、
さあ、次もがんばろ!
という気持ちになり、私はずっと続けていられるんだと思います。
では、また。
こちらも合わせてどうぞ